5月1-3日 西表島ユチン川~イタジキ川

冬から雪が少ないと嘆いていた今シーズン。普段のGWならスキーに出かけるが、モチベーションも上がらないので趣向を変えて南の島で沢登りをすることに。

 

<5月1日>

9:00ユチン橋→10:00ユチン大滝→12:00分水嶺→14:30幻の池

前日に上原集落の宿に入り、朝のバスで宿から移動。ユチン橋には停留所がないが運転手さんに伝えればおろしてもらえる。上原の集落から40分弱、600円。ユチン川の入渓点は本土の沢とは全く違う雰囲気で、なんとも言えない怪しさが漂っている。

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大滝まではトレッキングコースがあるのでそちらで時間を短縮。
大滝でクールダウンしてから高巻きへ。滝の上もところどころ踏み跡が残っている。

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滝から2時間ほどで西表島分水嶺へ。ここからは沖縄県最大の川である浦内川の支流を下降していく。
沢は淀んだ淵が多く、ヘドロのラッセル…。ヘドロを踏むとメタンガスの強烈な匂いが立ち込める。(追記:メタンは匂いしませんね・・・硫化水素とか、別の匂いと思われます)
藪漕ぎで少し苦労して、14時半ごろに幻の池と呼ばれる大きな淵へ到着。

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2人とも熱中症気味なのでここで行動を打ち切った。池の上流に平らな場所があったので幕営
夜も暑く、パンツ一丁で寝た。

 

<5月2日>
7:20発→14:30マヤグスクの滝→17:30浦内川展望台

朝から泳ぐのも気が乗らないので、幻の池は左岸から高巻きで処理。池からすぐの巨岩帯は最初の滝だけ右岸から10mの懸垂下降。
その先は沢通しに下降したが、岩が非常に滑りやすく苦労した。

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 この先も基本的に鬱蒼としたジャングルの中を進むが、途中で200mの大ナメ。気持ち良い。オオウナギリュウキュウイノシシを見る。

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 大ナメが終わると支沢が合流して大きな淵が続く。50m級の淵で泳ぎが連続するが寒くはない。というか水がぬるい。

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 連続する大淵が終わると多段6m滝、幅広の5mの滝が続き次第に谷が狭くなり、マヤグスクのゴルジュへ。

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 ゴルジュ内の下降は厳しそうなので右岸から高巻き、20mの懸垂下降でマヤグスクの滝の落ち口へ降り立つ。ホール状の空間への空中懸垂が印象的だった。

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 マヤグスクの滝を慎重に降りると核心は終了。振り返ると扇状に広がるマヤグスクの滝と、その上に広くえぐれた岩壁。

壁にへばりつくシダやヤシの木のおかげで異国情緒たっぷり。

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 マヤグスクの滝で泊まる予定だったが、時間に余裕もあるので先へ進む。カンピレーの滝とマリュドゥの滝の滝を過ぎて浦内川展望台で幕営した。

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<5月3日>

8:30展望台→9:00軍艦岩

30分だけ歩いて船着場へ。始発のボートでマングローブ林を眺めながら下山した。

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<メモ>
・過去に林野庁が入ったようで、ユチン川~幻の池の間は赤布や踏み跡が多少残っている。
基本的には沢沿いに行動するのが楽だが、赤布や踏み跡が残っている場所はそちらを使ったほうが良い。
・川底には泥が溜まっており滑りやすい。岩も苔が多く非常に滑りやすい。靴はフェルト推奨。
・害虫系は蚊、マダニ、ヤマビル等。その他ハブやイノシシ。本州より虫が多いので寝るときはテント推奨。

 

2/28会津駒ヶ岳 源六郎沢など

年度末で2月以降が結構忙しい。2月最終週も土曜日は出勤だったが日曜だけ時間を作って会津駒ヶ岳へ行ってきた。

 

OSKさん、53さん、KDRさんと檜枝岐スキー場で待ち合わせて、7時半に登山口をス
タート。駐車場には8台くらい泊まってたけど先行は2パーティーくらい。トレースにも助けられて順調に高度を上げる。
途中でスノーシューパーティーに追いついたので、お礼を言ってラッセルを交代。深さはくるぶしくらいだが4人いるので早めに回していく。

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10時くらいに駒の小屋の前を通過して10時半に山頂着。少し風はあるけど良い天

気。水蒸気が多くて春のような様相だ。

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しかし越後方面は雪が少なかった・・・4月はかなり厳しそう。
山頂でシールを剥いで、まずは源六郎沢を一本。晴れていたので雪質は全く期待していなかった。しかし、日射の影響も無くメローなパウダーランを満喫!素晴らしい。

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<Photo:KDR>

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1700mくらいまで落としてから 駒の小屋方面に登り返して北東面を2回。ここも楽しめたけど、源六郎沢の沢底近くが急に落ち込んでいるので少し注意が必要。

<Photo:KDR>

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最後は登ってきた尾根を滑って下山。さすがに雪も重かったけど上部で楽しめたので満足!燧の湯で解散した。

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※メモ
・K2アンプリクターを持って行ったけどまだまだJJで良かった。浮力の差を感じた。
・アンプリクターにはラディカル2.0STを付けている。前に簡単な感想を書いたがやはり使い勝手が悪い。ツアーメインなら普通のラディカルを使った方が良いと思う。
⇒具体的にはトゥピースのロック機構と、スキーブレーキの固定に難あり。
1.トゥピースは板正面を向いていないとロックできないのが意外と面倒。
2.これまでのラディカルシリーズはヒールピースの回転=ブレーキの固定だったが、ラディカル2はヒールピースとは別にブレーキを固定できるようになっている。
ブレーキ固定機能が甘いのか、登高中に何度かブレーキだけ解放されてしまった。(暫くの間気付かず、やけに足が重いと思いながら登っていた・・・)

ツアー終盤で酷くなったのでロック機構への雪詰まりが主要因かと思うが、これまでのビンディング以上に気を使う必要が出てきたので面倒ではある・・・。
ちなみにOSKさんも同じ現象が起きたとの事なので個体差では無いような。滑走性の代わりに利便性がオミットされたのは理解できるがちょっとなー。

まあ初年度だし、来年以降の改善を期待したい。