第10回パウダーキャンプ

2月最初の土日は、会の大先輩、OSKさんが戸隠で主催するパウダーキャンプへ。今年は10周年、ぼくは一昨年以来二回目の参加だ。

「パウダーキャンプ」を名乗るだけあって雪質には定評があるのだが、今年は現地入りした途端あまりの雪の少なさに愕然とする。前日から入っていたメンバーによると木曜夜は雨だったらしい…。厳冬期とは?

まあ、土曜日はそこそこの天気が約束されている。春スキーに気分を切り替えて軽く宴会をやって3時に就寝。
 
<2月1日>梯子尾根~乙妻山北東面(快晴→曇り)
メンバー:Lみつおさん、他B会メンバー6名、JUNさん(群馬BC)、ぼく
7:50大橋~9:20佐渡山のコル~梯子尾根~12:40主稜線⇔乙妻山~13:30滑降~14:15氷沢川~15:15佐渡山のコル~15:45大橋
土曜日は6時に起床。九頭竜山のルンゼを狙いに行ったOSKさん達は暗いうちに出て行ったようだが、コチラはだらだらと出発。
みんなパウダー狙いなわけで、レネゲードやらJJやら太板を持ち出してきたのだが、どうみても春山な雰囲気。

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個人的にはこの板のインパクトが凄かった。3D形状・・・!カリカリの林道では投げ捨てたくなるとのことだが、パウダーでの威力は凄いらしい。
ラッセルもないので佐渡山のコルまではサクサクと進み、シールを剥いで氷沢川へ滑りこむ。やや重いながらも少しだけパウダーが残っていてホッとする。

わずか高差100m強の滑降のあとは、再びシールを貼って梯子尾根へ。ここからはお互いが見える距離で各自登っていく。2月の頭だというのに非常に気温が高く、上半身は下着に手袋なしでも大汗をかく。

そんなわけで雪崩が心配だが、途中でピットチェックをする限りは正構造の上にやや焼結した新雪が積もっているくらい。所々で湿雪のスラフが出ているが、リスクは低いと判断して行動を続ける。

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昼過ぎには主稜線に到着。霞っぽいが快晴微風となかなかのコンディションだ。早く滑りたくてウズウズしているメンバーもいるけど、ここまで来たら乙妻登るしかないでしょ、ってことで軽くピストン。10分くらいで山頂到着だ。

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 5分ほどで準備を整えたあとは、いよいよお楽しみの滑走。乙妻北東面はなかなか美味しい斜面と聞いていたが・・・滑り出しはカリカリ&フラットライト。最初に2ピッチは正直楽しめなかった。やっぱり、難しい斜面だと技術の差がはっきり出る。

それでも、3ピッチ目からは雪も良くなり、徐々に楽しめるようになる。わずかながらスプレーもあがった。

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 しかし、例年に比べればブッシュも多く広大なバーンという印象は薄い。来年以降リベンジかな。
滑降を楽しんだら佐渡山のコルまで登り返し。途中ではあまりにも暑くて沢水を飲んだりした。
コルからカリカリの雪を滑って、大橋には16時前に到着。ラッセルが無かったのが大きいが、のんびり行って8時間程度ならまずまずだろう。
夜はT大山荘で宴会&山行報告のスライド。まずはOSKさんのスライドから始まったが、九頭竜山南東ルンゼ・里見岳北壁などなど圧巻の記録&写真は流石。ブログに転載したいところだけど、参加者限定ということでヒミツ。
また、カジュアルな感じに黒部横断の記録が4本出てくるのはさすがといったところ。僕も去年扇沢黒部ダム~伊折ゲートで横断したわけだが、今年もラインを変えてチャレンジしたい。
この他にも色々とスライドあったのだけど、残念ながら素晴らしい記録と料理とお酒で記憶は飛び気味・・・。みんなはてっぺん回るまで盛り上がっていたようだが、僕は23時前には撃沈してしまった。
お酒じゃないけど、個人的に印象的だった八海山の甘酒。優しい味なのでついぐびぐびやってしまった。

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 翌日も滑る気満々だったのだが、朝起きると本降りの雨。乾いた装備を濡らすのも嫌だったので風呂に入って蕎麦食って帰京。夕方には帰宅出来たのだった。
 
みつおさんの記録↓