2020/9/21-23 広倉沢左俣~夕沢下降:その①

 9月の4連休。3-4年前から狙っていた早出川本流~広倉沢左俣の継続遡行を予定していたが、残念ながら連休前半の予報はイマイチ。早出川の増水は半端じゃないことを一度体験しているので突っ込む気になれず、広倉沢のみにルートを短縮した。
結果的には連休中もなんとか天気は保ったので本流からの継続も可能だったかも知れない。ただ、広倉沢は厳しいながらも中だるみ無く明るいゴルジュと滝の登攀が楽しめたので大満足の山行だった。

動画作成しました↓


川内山塊 広倉沢左俣~ユウ沢下降 Day1

 

■9月21日(雨のち曇り、時々晴れ)
7:30一ノ岐橋→10:20今早出沢→11:30今出→12:30広倉沢出合→13:00オヒロ淵→15:00重ね淵→15:30二俣先の幕場
京都組と朝5時過ぎに津川ICで集合してアプローチ。7月末の豪雨で倉谷沢林道は閉鎖されており、林道室谷本名線の脇に車を停めて歩き出す。一ノ岐越のアプローチを取るのは6年前のガンガラシバナ~割岩沢の下降以来。

話は脇に逸れるが、あの記録を出してからドゾウ平沢を下降する人が増えた気がする。確かに2泊3日で周回するためには効率的だが、どうせなら矢筈岳の山頂を踏んだ方が充実すると思う(我々も天候不順でやむなくドゾウ平沢の下降に切り替えたし)まあ、この辺りは自分も他の沢で似たようなことやってるのであまり偉そうなことは言えないが。

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それはさておき、一ノ岐越は特に問題になる悪場も少なく今早出沢まで効率的にアプローチ可能。ただし今回は最後の詰めを多少ミスって少々の藪漕ぎに。この際、ザックにつけていた記録用のカメラを落としてしまった…。7年間あちこちの山や沢に連れて行っただけにショックすぎるが、先も急ぐし濃い藪なので泣く泣く諦めた。
長年連れ添ったGR。冬は北鎌黒部横断、沢は裏川飯豊本流西表島で素晴らしい写真を残してくれた。
今早出沢からは広倉沢出合まで淡々と下るが素晴らしい渓相。途中に何故か芸術的なケルンが積んであり目を楽しませてくれた。沢での暇つぶしに面白そう。

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広倉沢の出合は暗く目立たないゴルジュになっているが、30分ほど遡行すると谷が徐々に広がり白い岩が目立つようになる。

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そして目の前には大きな釜を持った小滝が登場。オヒロ淵だ。

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恐ろしく深い釜。大物が潜んでいるらしいので竿を出したいところだが先を急ぐので右岸を小さく巻く。
この先は特に難所も無いものの白い岩のゴルジュが続き飽きさせず、二俣手前でゴルジュの高さが上がってくると淵を持った2つの滝が連続する。重ね淵だ。

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1段目はそのまま泳ぎで、2段めは空身でロープを引いて左から突破する。

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二俣を左に向かい、5-10分ほど遡行すると河原があるので行動を打ち切った。川内の沢も9月中旬となると虫は減っており、快適ビバークとなった。

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