2018.4.21-22 鑓温泉&白馬鑓ヶ岳

春スキーの定番と言えば立山。ロケーションも斜面も素晴らしいが、アプローチの費用が貧乏人には厳しい。という事で晴天で激混み予想の立山を避けて白馬鑓温泉へ。
貸し切り温泉と大出原の滑降を楽しめ、大満足の山行となった。

 

<4月21日>
8:30二股→9:30猿倉/9:45→11:30小日向ノコル→13:45鑓温泉
今年は雪解けも早いし猿倉まで入れるかな?と期待してたけど、やはり二股のゲートは閉まっていた・・・ので気を取り直して歩くことに。
猿倉は歩きのパーティーやマウンテンバイクで来たと思しきスキーパーティなど、晴れの週末とあって賑わっていた。
猿倉から先はシール歩行。特に問題もなく小日向のコルまで歩いたが、昇温もあって双子尾根に乗り上げる時はブロック雪崩に警戒した。

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 コルでシールを剥いでとりあえず湯ノ入沢まで行って、鑓温泉まで400mの登り返し。景色も変わらないし暑いので結構しんどかった。

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 1時間ほどの我慢の登り返しを経て鑓温泉に到着。今回はピークはどうでも良くて、風呂がメインと言っても過言ではない笑

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 テントを張って待望の風呂タイム!お湯が熱いと聞いていたが適温でなかなか快適。しかしここまで半袖で登ってきたので日焼けが猛烈に痛い・・・

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 絶景の温泉。良い所だ。

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 夜は後続パーティーと風呂の脇で合同宴会。SNSでやり取りのある方と判明したので色々と山の話で盛り上がった。

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<4月22日>
6:00鑓温泉→8:30稜線(スキーデポ)→9:15白馬鑓ヶ岳→10:00滑降スタート→10:45鑓温泉/11:40発→13:00小日向ノコル→13:45猿倉→14:50二股 

この日も良い天気。日の出を眺めながらゆっくりと準備をして6時頃に出発。 汗をかかないようにゆっくり登る。

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大出原~稜線は単調な大斜面(=一枚バーン)で、滑りは楽しそうだが登るのは少々退屈。ときおり顔を見せる雷鳥を励みに黙々と標高を上げる。結局、雷鳥は稜線付近でも1-2羽を目撃した。

PEM15822  稜線に上がると登山道の雪は殆ど途切れている。という事でスキーをデポしてピークハントへ。

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鑓温泉から3時間ちょいで白馬鑓ピークに到着。遠くは槍穂高、また(大混雑の)立山方面もよく見える。

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ピークに行った後はお楽しみの滑り。

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 稜線からしばらくはナイスザラメ!斜度もちょうど良いし快適に飛ばせた。

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 中間部からはザブザブのザラメ。足を取られないよう気をつけながらの滑りになるがここもまずまず快適。ただ、鑓温泉近くになるとストップ気味の雪で辛かった。

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最後にもう一度温泉に浸かってから下山開始。小日向ノコルへの登り返しで汗をかいてから猿倉へラストラン。あとは二股まで板を担いで下山した。

 

鑓温泉は初めてのルートだったが、中央ルンゼや杓子東壁などエキストリーム色の強いルートから大出原のような快適一枚バーンなど、ルートの選択肢が豊富でよいベースキャンプになると感じた。今後も何度か訪れたい。

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HRMT氏のドローン映像→https://vimeo.com/269860640

2018.3.31 小蓮華山直登ルンゼ

時差ブログだけど簡単に報告。

前から滑りたい、と思っていた小蓮華直ルンを滑ってきた。実は3月上旬にも狙っていたけどカリカリ&強風で金山沢へ転進。今回は賞味期限ギリギリな感じだったけど、天候に恵まれてなんとか滑れた。ドロップから白馬沢まで一気に落ちる好ルート、時期を変えてまた訪れたいと思う。

 

<3月31日>(快晴)

9:00栂池ロープウェイ自然園→11:30船越ノ頭→12:20小蓮華山/12:45ドロップ→13:15白馬沢合流→14:30二股

栂池スキー場から始発のロープウェイで自然園へ。快晴の週末とあってスキーヤー多数。

自然園から大きな雪原を通って船越の頭へ向かう。 滅多にない好条件にテンションが上がるが無風で激暑。暑さでかなり消耗し、船越ノ頭に着いた頃はヘロヘロ。滑る時用に体力を残しておかないと行けないのでゆっくり進むことにする。
船越ノ頭から小蓮華山は近いようで意外と遠い。何度も出てくるニセ小蓮華に騙されながらも昼過ぎには到着。

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ドロップポイントをのぞくと、序盤は45度くらいになっているが雪は緩んでおり、最初の100mほど気をつければなんとかなりそう。

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念のためハーネスを着け、腰にアックスを差してからドロップ。雪は程よく緩んで気持ちよくターンできるが転倒は許されない。慎重に150mほど高度を下げてから同行メンバーにもGOサインを出す。

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序盤の急斜面をこなすと広く快適な斜面が広がるが、昇温と共に落石も起き始めたのであまり休憩を取らずに一気に降りていく。ルンゼ下部は雪崩の後や落石で雪面が荒れていた。

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緊張する滑降を30分ほど続けて白馬沢へ合流!ここからは幅広のザラメ斜面を大きく使いながら雪面にシュプールを刻んでいく。今日イチ楽しかったのはこの斜面だろう笑

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その先も板を脱ぐこと無く二股まで滑れた。下山後はパタゴニアやラッピーを冷やかしてから道の駅で泊。

(翌日、八方尾根から撮影した小蓮華山。写真中央のまっすぐな谷が直登ルンゼ)

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