2013年9月14日 登川金山沢
もともと三連休は黒部の沢に行く予定だったのだが、前線+台風のコンボであえなく中止・・・。なんとか天気が持ちそうな上越方面への転進を決定した。
向かうは巻機山の登川金山沢。巻機山といえば米子沢のナメが有名だが、金山沢のナメもなかなかのもの。やや登攀的なこともあり、足の揃ったメンバーならこちらの方が楽しめるかもしれない。
【行動】
7:30 車止め-9:20 50m滝下-10:50 第一スラブ下-13:00 第二スラブ上-14:00 尾根上-21:30 車止め(計:14hr)
金山沢までの道は少しわかりにくい。R291を清水集落に向かって進み、「上姥沢集落」の標識が出ているところを左折し、あとはひたすら道なりに進んでいくと「古峰山登山口」に出会う。林道自体は奥まで伸びているが、すこし道が悪いのでこの辺りで駐車しておくのが無難だろう。
5分ほど用水路の脇を歩いたあと、すぐに入渓となる。最初は河原歩き+巨岩帯の歩きがメイン。
1時間ほど歩くとナメが現れ始める。空の青さが白い岩に映えてとても綺麗。
2時間ほど進んだところで50m大滝が現れる。入り口にCS滝をかけ、その後ろにはハングした滝。当然登れないので巻くことになる。左岸を木登りで処理。
<50m滝は左岸を木登りで巻く>
50m滝のあとにはナメが続き、そろそろ飽きてきた頃に第一スラブが登場。さすがに大きい・・・!というかコレまで見たナメ滝の中では一番大きいかも。
<第一スラブ>
正面から見ると立って見えるが、近づくと傾斜は緩い。人によってはロープを出しているようだが、アクアステルスのフリクションを頼みにフリーで登ることができた。フェルトだとすこし緊張するだろう。
ふと振り返ると、圧巻の風景が広がっていた。
<来た道を振り返る>
第一スラブからほんの僅かで第二スラブが登場する。第一スラブより傾斜はキツいものの、落ち口までの1P以外はフリーで登れた。やはりゴム底はこの手の岩に強い(当たり前)
<最後の1Pだけロープを出す>
時間は13時。まだ余裕はあるので巻機山頂まで沢通しに遡行したいところだが、メンバーの一人が膝を痛めたようなので右岸の尾根に続く廃道を下山することにする。
第二スラブからすぐのルンゼを20分ほど藪漕ぎで詰めると尾根の上。楽勝ムードがただよってきたがここからが大変だった。
ところどころ赤テープは残っているのだが、ほぼ踏み跡は消滅。支尾根や沢に引きこまれそうになったりするのをコンパスを駆使して針路を維持する。ようやく踏み跡がはっきりしてきた頃にはすっかり夕暮れ。
メンバーの膝の痛みも強くなってきたようで、下山はかなり時間がかかってしまった。この沢は廃道ではなく、オーソドックスに巻機山の登山等を経由して下山が良いのかも知れない。
下山は21時半。六日町のモスでハンバーガーを貪り、翌朝風呂に入って帰京した。
ここのところ週末悪天のパターンが続いていて、思うように山に行けていない。今週末は少し遠くへ遠征予定なので、なんとかもって欲しいな・・・。